みなさんはUdemyというサービスをご存知でしょうか?
プログラミングを中心にデザインやビジネススキルなどの講義を動画で受けることの出来るサービスです。元々は海外のサービスですが、日本ではベネッセと提携し、サービスを運営しています。
私自身様々な"ベストセラー"講義を見てきて、参考になったものもあれば、「あ〜これはハズレだ......」と思ったものもあります。
そういった経験を元に、Udemyに興味がある方に声を大にして言いたいことがあります。それは
英語の講義が圧倒的にオススメ
ということです。この記事ではその理由を説明していきます。
私が英語の講義を薦める理由
一言で言うならば、日本語の講義よりも英語の講義の方が質と量のどちらも上だと思うからです。
日本語の講義は(極めて評価の高いベストセラーでも)、極端に初心者向けであったり、公式チュートリアルレベルの講義が多いです。
動画の時間という点でも、日本語の講義は10時間から長くても20時間くらいですが、英語の講義は物によっては30時間~40時間の講義もたくさんあります。
もうちょっと詳しく説明
もう少し具体的に知りたいという方に向けて少し図解をしてみます。
チュートリアル・Udemyの英語講義・Udemyの日本語講義のレベルをそれぞれ画像で示してみます。
また説明のため、ここではプログラミングのレベルを仮に初級・中級・上級と分けてみます。
補足
- 初級者:自分ではアプリを作ることが出来ないという人
- 中級者:自分でライブラリなどを利用しアプリケーションを作ることが出来る人
- 上級者:ライブラリやフレームワーク自体を開発することが出来る人
という形で定義します。
チュートリアルのレベル
ほとんどのプログラミングのライブラリ・フレームワークのチュートリアルは画像のように、プログラミングに関する基礎知識はあるが、「その技術に関してはほとんど知らない」という人向けだと思います。
ところがチュートリアルはやったけど、いざとなると「どうやって自分でアプリを作ったらいいか分からない」となってしまうことも多いと思います。
Udemyの英語講義のレベル
Udemyの英語の講義は以下のようなイメージです。チュートリアルのレベルもカバーしつつ、実際に「アプリを作る」というところまで踏み込んでいる印象です。
"良い講義では"という条件付きですが、自分でアプリを作れるように十分な説明やサンプル・演習などが用意されていました。
ちなみに単に売れているベストセラーを選んでも十分質は高いです。なぜならば英語の講義は競争率がかなり高く、競争原理が働いているからです。
利用者(生徒側)が日本語の講義と比較しても軽く10倍以上いたりするので、良くない講義はどんどんふるい落とされていきます。
Udemyの日本語講義のレベル
それに対し私が受講した日本語の講義は画像のようにチュートリアルと同じくらい・又はそれ未満という講義が多かったです。
具体名は挙げませんが、例えば「〜を使ってアプリを作成」という感じの講義なのに、実際はそのライブラリ・フレームワークの概念を説明せず、
「~こうして下さい」「〜こう書いて下さい」→「ほら出来ましたね」的な解説だったりします。
もしくは「ゲームを作る」という趣旨の講義なのに、"ほとんどツールの説明をしているだけ"という講義もありました。
これは利用者・講師が少なくあまり良くない講義でもベストセラーになってしまうということがあるのではないかと思います。(あくまで個人的見解です。)
これから利用者・講師が増えていき、質の高い講義が増えていって欲しいと願っています。
注意ポイント
当然ですが、日本語の講義の全てがダメだと言っているわけではありません。良い講義もあるはずですし、たまたま私が受けた講義が良くなかっただけかもしれません。
英語の講義を購入する方法
でも日本語アカウントで英語の講義を受講できるの?と思うかも知れませんが、出来ます!
Udemyに登録し、ログインするとページの一番下の右下に言語選択のボタンがあります。そこからEnglishを選べば英語の講義を選択可能になります。
そうは言っても「どの講義を受けたらいいか分からない」という人も多いと思いますが、おそらく全ての講義でintroductionの部分など試しに視聴できる動画が公開されています。
講師の方の英語が聞き取れるか不安だったり、どんな内容か知りたい方はそちらを見て確かめてみるといいでしょう。
ちなみに私は英語のリスニング能力は高くないです。映画やドラマなどほぼ聞き取れません。
それでもUdemyの人気の講師の方は話し方がゆっくりだったり、簡単な英語を使ってくれていますので案外聞き取れます。
また字幕を出したり、速度を変えたりも出来るのでそれらを上手く使うといいでしょう。
ポイント
英語を普通に聞ける方は気にする必要はありませんが、特にその講師の話し方の「スピード」・「訛り」には気をつけましょう。事前に要チェックです。
おまけとして私が実際に見て良いと感じたオススメの講師を紹介したいと思います。
オススメの講師
私自身の関心がWeb方面なので、Web関係で素晴らしい講師の方を紹介したいと思います。
特に初心者の方にオススメしたいのが、Maximilian Schwarzmüllerという方で「Academind」としてYoutubeでも活動している方です。Udemy以外の媒体でも活動しているだけあって、説明がわかりやすいです。
もし気になる方はYoutubeの動画の方で見てみるとイメージがつかみやすいかも知れません。
この方のUdemyの講義は非常にわかりやすいです。
凄まじく長い講義(ものによっては40時間以上)もありますが、全体像の説明・概念の説明・方法の説明・代替案の提示・サンプルの実装・より実践的なアプリの作成などなど.......抜かりがありません。
(逆に素早く学びたいという方や「上級者よりの中級者」には向いていません。)
私が思うこと
この件で私が残念に思うのは、Udemyというサービスはすごく便利なサービスなのに、日本では"結果的に"情弱ビジネスのようになってしまっているということです。
もちろん需要と供給があるからこそ成り立っているわけですし、上手く利用している人はたくさんいると思います。
しかし流石にチュートリアル以前のレベルを本一冊以上の値段で売るのは間違っているように思います。
日本ではまだ過渡期なのかな〜、と思う今日このごろ。
まとめ
今回はUdemyに関して、「英語の講義がいいよ」ということを紹介しました。その理由やオススメの講師など私の実体験を元に解説しました。
私は英語レベルが高いとは言えないので、もちろん将来的に日本語の講義が充実して欲しいと本気で願っています。
しかし現状はそうではないのが事実だと思いますので、今後に期待しています。
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個人的には英語のリスニング練習にもなって一石二鳥!😋